気まぐれ日記 2014年2月

2014年1月ここ

2月1日(土)「雑務に追われた1日・・・の風さん」
 会社の仕事以外を挽回する週末である。4月になってフリーになってからでは遅い。その前に助走に入り、4月になったらトップスピードになっていなければならない。
 とはいえ、こまごました雑務が実に多い。今日は、久しぶりにホームページの更新をし(いつも後からまとめて書いている)た。
 もう一杯になっている本棚から本を出したり入れたり……。これは遅々として進まない。やはり捨てるという作業をしなければ、スッキリしない。遺品として残せるか、という判断は立派だが、捨てる覚悟がない。そこで、次に考えたのが、手元(書斎)に置く書籍類は執筆のための資料に限定しようというものだ。この考えは気に入った。ただし、問題は、書斎に入れない書籍をどうするかだ。うーん。難しい。
 今日は朝からちび助の調子が悪い。食べた物を吐いている。老衰で死んだシルバーもよく吐いたし、最期は下の締りがなくなって始末するのが大変だった。それに比べれば、たいしたことはないのだが、まだ若いのに死んだら悲しい。
 しかし、夜までにちび助の具合は快方に向かってきた。
 深夜、PCのハードディスクのバックアップを開始して就寝した。

2月2日(日)「バレエもすごいな・・・の風さん」
 また日本人が活躍したうれしいニュースがあった。ローザンヌ国際バレエコンクールで、日本人が1、2、6位になったという。
 まもなくソチ五輪が開幕するが、ほとんどの選手はだいぶ以前から注目され期待されている。プレッシャーを感じながら結果を出すのも大変だが、あまり騒がれないのも、モチベーションという点ではやや問題ではないか。つまり、結果が出なくても騒がれないということで、のびのびやれればいいが、逆に緊張感が弱まるとか。
 ま、とにかく、すごい成績だ。クラシック音楽もそうだが、バレエの場合はヨーロッパの芸術という感じがする上に、体型的にも美しさが求められるのではないか。日本人が不利な気がするのだが、最近はあまり関係ないようだ(フィギュアスケートも同様な気がする)。確かに、皆、美しい。スタイルも欧米に近付いてきたのだ。そして、芸術性はもちろんのこと、身体能力も見事に鍛え上げられたのだ。
 午後になってもハードディスクのバックアップが終わらなかったが、気にせず、テキスト作成作業の続きをやった。
 夜、住居地域は濃い霧に包まれた。

2月3日(月)「有休態勢でも作業は完了せず・・・の風さん」
 夜が明けても霧は晴れなかった。異常気象が何年も続いているが、この濃い霧もその一環だろうか。
 今日は有休にして、テキスト作成作業の続きをやった。明朝が次の締め切りなので、会社を休んで完成させる作戦だった。
 ところが、非常にてこずった。やっている作業はそれほど難しいものではないのだが、分量が多いせいかもしれない。
 窓から外を眺めると、霧はすっかり晴れたが、自分の作業は相変わらず霧の中だった。
 途中で今日のゴール(目標)を修正した。最も難しい新規作成部分を後回しにすることにした。
 それでも、そこまで書き上げてメール送信を完了したのは、午前3時近かった。

2月4日(火)「恐怖のインフルエンザ・・・の風さん」
 寝たのが午前4時だったので、少し寝坊して、45分遅れのフレックスで出社した。
 オフィスに入ると何となく雰囲気がおかしい。3日ぶりだからではない。人影が少なく、重苦しい空気がただよっている。
 なんと、昨日、3人もインフルエンザに感染したという。
 昨日有休で命拾いしたのかもしれない。2年前、インフルエンザのような風邪を引いて死にかけているのだ。
 慌ててカバンの中を探ると、小さなマスクがあったので、装着した。
 夕方、製作所で会議があるので、研修所を出たのだが、そのころまでに4人目のインフルエンザが出てしまった。
 超危険。

2月5日(水)「確率統計論通り・・・の風さん」
 出社前に郵便局で封書を3通投函した。
 職場内にインフルエンザが蔓延しそうなので、今日はおとなしく終日資料を読んでいた。
 帰宅し、今夜は雑用を一つこなした。やっと年賀状のお年玉くじの当落をチェックしたのだ。
 昨年は喪中でこんなことはやれなかった。一昨年は、1本も当たってなかったような気がする。
 約200通受け取っているので、2種類の二ケタが当選番号になっている切手シートは、2通当選していてもいいはずだ。
 確率統計論通りに2通が当たっていた。面白くも何ともない。
 iPadminiにLINEをダウンロードし、ゲームを入れてみた。画面がでかいのはいいが、指の運動量が増えて疲れる(笑)。

2月6日(木)「固定資産の売却がほぼ終了・・・の風さん」
 今日も職場内は重苦しい空気が漂っていたが、新たなインフルエンザ発症者は出なかったので、沈静化しそうだ。
 午前中、研修所にある固定資産を本社へ移動させた。いちおう別会社なので、売却することになる。
 先週、管理者があいまいな設備を1台廃却したが、今日は同じく管理者があいまいな設備を1台売却した。
 残り2ヶ月を切った会社生活で、最後の任務も少しずつ片付いていく。
 結局、最後に残るのは、身の回り品の処分だろう。
 既に、蔵書の持ち帰りは開始している。

2月7日(金)「92歳の客・・・の風さん」
 研修所のミーティングで、自学をサポートするフリーソフトやLMSというソフトがあることを知った。大学院の非常勤講師をやっていて、通常の講義形式は古いと感じていたので、できればこういったシステムを利用して、大学院生にしっかり勉強させたいと思った。
 午後から有休にして、先ず床屋へ行った。久しぶりにパーマをかけて気分転換をはかることにした。そのとき、高齢の客が入ってきて、店の人と危なっかしい会話をしていたのだが(何を求めて来店したのか聞き取れない)、年齢が92歳(大正11年生まれ)で納得。常連ではないが、近所に住んでいるらしい。板倉退助のように伸びた髭をすっかり剃られてしまい、ハラハラしたが、文句も言わず、さらに驚くべきことに、請求された代金も支払って出て行った。私が店の者だったら、トラブルを避けて、適当に少ない頭髪もぼうぼうの髭も処置して、代金も請求せず帰ってもらう(だから私のビジネスは損ばかり)。
 キャメロンに給油して帰宅し、先日依頼があった某市の生涯学習講座担当者と電話で相談した。
 4月からけっこう多忙になりそうだ。

2月8日(土)「雪景色・・・の風さん」
 目が覚めて外を眺めたら雪景色だった。重たそうな濡れ雪が降っていて、外に出る気になれない。土曜日で助かった(しかし、東日本では被害がだいぶ出ていた)。
 サンルームからふと庭を眺めると、もう梅のつぼみがふくらんでいた。
 今年の桜を、私はどんな心境で眺めることになるのだろう(また会社生活が1年続くかと、毎年、落ち込んでいたから)。
 今日は、テキスト作りの続きをやった。かなり時間がかかってしまった。
 その間に、近所の電気屋さんが浴室の照明の交換に来てくれたので、その手伝いをした。
 夜になっても雪景色は変わらなかった。

2月9日(日)「正攻法で原稿スリム化へ・・・の風さん」
 朝から快晴になった。抜けるような青空である。しかし、日蔭には雪がしっかり残っている。
 今日は、テキスト作成は中断して、文庫のための原稿スリム化に取り組んだ。
 どのような考え方で、どのように取り組んでいくべきか、最初から良い案は浮かばなかった。それで、とりあえず会社の仕事のように現在の原稿の章や節ごとの定量分析をしてみることにした。
 すると、目次の上では均整がとれているように見える原稿が、実は、量(原稿枚数)という点で、非常にばらついていることが判明した。こうなったら、分量の多い節からスリム化に取り組むのが正攻法である。
 ということで、まずは正攻法。
 書斎の片付けも少しはやらないといけないので、やった(笑)。

2月10日(月)「インフルと破産とどちらが恐怖?・・・の風さん」
 今日は朝から落ち着かない。なぜなら銀行の預金口座からまとまった金額が引き落とされるからだ。昨年暮れに散財したツケが一気にこういった形になって襲ってくる。落ち込むだけだ。貧乏人はつらい。
 出社したら、職場で5人目のインフルエンザ感染者が出ていた。もうそろそろ終結宣言が出されるかと思っていたのに……。慌てて同僚からマスクを譲ってもらい装着した。
 こんなウィルスで汚染された職場に長居は無用と、早々に退社。灯油を買って帰宅。
 次回の通帳記入が怖い。

2月11日(火)「抵当権抹消手続き準備・・・の風さん」
 建国記念日である。もうじきこういった祝日を必ず意識できる日がやってくる。34年ぶりだ。
 しかし、昨夜の寝相が悪かったのか、朝から首が痛い。そもそも掛蒲団がなかった。凍死寸前だった。それで、頸椎症が出たのだ。
 ロキソニンを飲んで出社。昼食後もロキソニン。帰宅する頃ようやく痛みが弱まった。
 留守中に電話があり、私のファンからトマトが送られてくるとのことだった。
 夕食後、とどめのロキソニンを服用した。
 退職金を使って残っていたローンの繰り上げ返済をしたので、抵当権の抹消手続きというのがある。
 私がポックリ死んだりすると、手続きが厄介になるらしい。
 専門家に手続きを依頼すると費用がかかるので、自分でやることにした。
 繰り上げ返済したローンは2件ある。そのうちの1件について、インターネットでやり方を確認し、申請書類を作成した。
 こんなに楽にできていいのかな。

2月12日(水)「トマトとクイックレスポンス・・・の風さん」
 朝から快晴である。今日はきっといいことがあるに違いない。
 抵当権抹消手続きの申請書、朝、もう一度確認して、記入もれのある部分も記入して、書類が完成した。
 午前有休にしてあるので、時間的にはゆとりがある。
 法務局へキャメロンで向かった。
 担当者はしっかり私に説明をしようとしたが、完成している書類を見て、説明が不要なことを即断。手順だけを教えてくれた。
 3ヶ所回ったが、すべてスムーズに終了した。
 2週間後に書類が戻ってくるが、記念品としての価値しかないそうだ。
 自動販売機でコーヒーを買って飲んだ。全品90円である。たまにはこういった贅沢も許されるだろう。
 本社でランチしてから研修所へ回った。
 帰宅すると、極上のフルーツトマトが届いていた。昨夜の知人の電話で、鳴海風のファンからだという。
 もともとプチトマトは大好きだ。ところが、このフルーツトマトは、甘いのだ。
 秋高の大先輩が村長をしていた上小阿仁村から送ってもらったフルーツほおずきもこんな感じだったような気がする。
 米倉誠一郎先生からフェースブックでリンクのシェアがあり、開いてみたら、自動車に関係した興味深い記事だった。久しぶりに「いいね」だけではなく、コメントを記入したら、すぐ米倉先生の「いいね」が返ってきた。恐るべきクイックレスポンス。 

 
今日はすべて順調だった。

2月13日(木)「期待してなかったチョコ・・・の風さん」
 30分フレックスで出社した。
 昼休みに職場のにゃんの会のメンバーからバレンタインのチョコをもらった。
 定年を過ぎたもうろくジジイなので、もうチョコはもらえないと思っていたので、うれしかった。
 作成中だった記念誌の原稿を完成させて、上司へデータを送った。当初、厄介な仕事だと思っていたが、やればできるものだ。
 気分よく帰宅し、もらったチョコをワイフに自慢したら、「これ、私が買おうと思っていたものと同じ。ちょうだい」だって。

 
夜になって冷え込んできた。

2月14日(金)「羽生選手が金メダル獲得・・・の風さん」
 朝、起きたら、外が真っ白! 大雪だった。
 今日は、午後有休の申請をしていたが、スタッドレスタイヤを装着していないキャメロンでの出社は無理だし、電車では時間がかかって、午前中の稼働時間はわずかになってしまうので、午前も有休にし、終日有休にすることにした。
 上司と書記さんへメールを送り、続いて職場へ電話をかけた。
 たまっている仕事を片付けるための有休だからと張り切ったが、寒くて、能率は上がらなかった。
 昨日、トマトのお礼の電話を何度もかけたが、先方が不在で話ができなかった。今日もダメだった……と、夕方、先方から電話がかかってきてしまい、恐縮した。本当に私の作品のファンとのことだった。ありがたい。
 午前零時過ぎから、ソチ五輪男子フィギュアフリーの演技を見てしまった。SPの貯金がものをいって、羽生選手が金メダルを獲得した。礼儀正しい彼の態度に感動した。それから、金銀銅の3選手が、白人でなかったのも、感慨深いものがあった。

2月15日(土)「レジェンド葛西が銀メダル獲得・・・の風さん」
 雪は止んだが、強風が吹き荒れる1日だった。
 自分の仕事としては、遅れていたテキスト原稿執筆に専念した。勉強しながらの執筆なのでペースが上がらないのは仕方ない面もあるが、それにしてものろい。のろ過ぎる。
 自分の実力のなさに向き合う時、どうしても長年気が付かなかった母の認知症を思い出す。
 客観的に気付いてもいいことなのに気が付かなかったのは、結局は甘さがあったということだ。
 自分の老化や衰えについても、実際よりも控えめに感じて、まだまだ大丈夫と錯覚し、結果として多くの人たちに迷惑をかけているのではないか。そういう恐怖があるのだ。もしそうだとしたら、もっともっと仕事をセーブするか、あるいは筆を折るしかないのかもしれない。
 夜、羽生選手のインタビューを観た。試合前は、緊張感が高まる中、自分の内面を見つめる作業をするという。そして、自分を客観的に見られるようになったとき、試合に冷静にのぞめるのだそうだ。
 ライバルの様子や他人の視線ばかり気にしているのは素人か凡人なのだろう。
 19歳とは思えない受け答えに、あらためて感動した。
 その勢いで、ラージヒルジャンプまで観戦してしまった。
 鉄人としか思えない41歳の葛西の大ジャンプに感動した。レジェンドと呼ばれる意味が分かった気がした。

2月16日(日)「墓参・・・の風さん」
 思ったようにテキスト原稿が進まないが、強風の中、ワイフと墓参に出かけた。明日は父の命日だからだ。
 父が今の私の年齢のとき、私は大学院に進学した。父は非常に元気で、「こんな元気な状態で定年とは変な制度だな」と思っていた。
 それから亡くなるまでの29年間を考えてみると、時間的には人生の3分の1で、予備校の寮監をしたりクルマの免許をとったりといったチャレンジもあったが、一番の幸福は私の普通の人生(就職して結婚して子供が生まれて……)だったのではないか。
 父が死んだ後も、私はまた学生になったり、父が生きていたら喜ぶようなことを続けているが、それほど重要なことではない。
 墓石を雑巾でしっかり拭いて、線香を7本も上げて、両手を合わせた。

2月17日(月)「テキストはまだまだ・・・の風さん」
 本当に全力で頑張ったのだが、仕上げた原稿を送信したのは、今朝の4時近かった。
 そこまでできたのはうれしい。しかし、相変わらずののろまぶりに、我ながら愕然とする。前途が暗くなる。
 3時間ほど仮眠してから、名古屋へ出かけた。
 今日も有休である。
 JINSでメガネのレンズを交換した。やはり老眼が進んでいて、手元がよく見えなかったのだ。
 届いていたレンズを入れてもらったのだが、いくらか見えるようになった。それよりも、今度のレンズはフレームにぴたりと装着されていて気持ちいい。
 昼食後、テキスト編集の打ち合わせが始まった。
 結局、まだまだやることが多いことが分かった。
 懇親会で生ビールを2杯半も飲んだのは、メンバーと打ち解けていたからだろう。

2月18日(火)「身辺整理をしなければ・・・の風さん」
 退社まであと1ヶ月半だ。仕事も多く残っているが、絶対にやらなければならないこととして、身辺整理がある。
 旧職場を引き上げるとき、かなり捨てた。ここでも同じことをやらねばならない。
 家の書斎では、自分が死んだ気になって(遺品整理のつもりで)片付けをしているが、実際はそれだけの覚悟がない。
 しかし、職場は期限がある。大量に持ち帰ることもできないのだ。
 やや重苦しい気分で、今週は今日から会社だ。途中で郵便局のポストに投函して出社した。30分遅れのフレックス。
 片付けだけでなく、読み終えてしまわなければならない本もあった。今日はそのうちの1冊を読み終えた。
 欲しい本だが、ネット上に古本すら見つからない。いつか神田の古本屋で探そう。
 作成中の記念誌の原稿を、微修正して提出した。これでほぼ完成だろう。

2月19日(水)「今日も1冊読了・・・の風さん」
 今日は15分遅れのフレックス出社。
 今日は、作成中の職場の内規を一つ完成させた。
 読みかけの本も1冊読み終えた。これは自分の本で、会社で最後の仕事に関係がある本だ。
 非常に感銘を受けたので、同じ著者の本をもう1冊買って読もうと思う。
 身辺整理も少しだがやった。
 インフルエンザが流行した職場も、どうやら沈静化したらしい。それでもマスクをしている。退社まで病欠をしている余裕はない。
 朝晩の寒さはまだ少々きつい。

2月20日(木)「精神と肉体は一体・・・の風さん」
 リアルタイムでは見られなかったが、フィギュアスケートの浅田真央選手が信じられないミスを連発したことを知った。それだけ五輪というのは、特別な舞台なのだろう。
 文章を書くことは一発勝負ではない。時間が許す限り推敲ができる。そこへ行くと肉体を使った演技というのは、やり直しがきかない。しかも、肉体は精神と一体である。肉体の調子を最高レベルに持って行って、さらに精神の調子を最高レベルに持って行くのは、並大抵のことではないと想像する。
 明日のフリーの本番までに、立ち直るためのプロセスが、また色々とあるのだろう。
 定時後、秋田出張の作戦会議をした。明日からアプローチして、うまく行けば、出張が実現する。

2月21日(金)「浅田真央選手の演技に世界が賞賛・・・の風さん」
 昨日に続いて、リアルタイムでは見られなかったが、浅田真央選手がフリーで自己ベストを出した。
 わずか1日で立ち直った精神力に敬意を表したい。
 通算成績は6位だったが、フリーの演技は世界中を魅了させたようだ。特に中国のネットでの書き込みがすさまじく、基礎点の高い組み合わせに挑戦したことをちゃんと知っていて、金メダリスト以上の出来だったと冷静に評価し、さらにミスのなかった銀メダリスト以上に芸術性が高くて感動した、とあったので、ビックリした。
 中国でもアラブの春のようなことが起きる可能性を感じた。セキュリティシステムがある時間機能しないだけでいいかもしれない。その間に、真実の情報がかけめぐるのだ。
 秋田出張のためのアプローチをした。第一段階としては成功した。
 来週、第二段階に挑戦する。

2月22日(土)「また五十肩?・・・の風さん」
 変だ。3月末で退社し、いよいよ独立と決めたので、あらゆることがそれに向かって収束していくかと思っていたのに、相変わらず、やることが増え続けているような気がする。
 今日も、余裕があれば、上京してやりたいことがあった。しかし、それ以前に、こちらでやることが片付かないのだ。
 そうこうしているうちに、右肩の違和感をおぼえた。かつて何度か経験した五十肩だ。
 発症するたびに無理やり動かして固まらないようにした。
 そうやって何度もやり過ごしてきた五十肩なので、還暦を過ぎてもぶり返すのだろう。
 今回も右腕を振り回し、ロキソニンを服用してごまかしながら、やり過ごそうとしている。

2月23日(日)「ケース発表会にOBとして出席・・・の風さん」 
 朝食後にロキソニンを服用して名古屋へ出発した。
 今日は名商大大学院長沢ゼミの卒業ケース発表会である。あれから半年が経過したわけだが、あっという間だった。
 昨年名大の名誉教授から頂戴した著書を、行きの電車の中で読み始めたが、実に面白い。原子爆弾に関する科学史を小説風に仕立てた作品だが、内容も興味深いし、作品の構成も素晴らしい。
 ゼミには所属していない関係者も来ていて、懐かしいというか、半年前に戻った気分だった。
 昼食は近くのラーメン屋で贅沢に食べた。
 ケースの発表は力作が続き、勉強になる。
 夕方、席を外して、地下鉄で栄に行った。次女の卒業制作展を鑑賞するためだった。
 9回塗り重ねたシルクスクリーンの作品は綺麗な色合いで、最後の色が油絵のようにかすれた感じが出ていて良いアクセントになっていた。指導教官の一人と話ができた。昨日、大学院の進学試験だったという。簡単には合格できないでしょう、と尋ねると、そんなことはない、それより留学できるといいですね、という。
 目標は高いほどいいが、どうも次女には執念が足りない気がするので、期待はかけてプレッシャーはかけないことにしよう。
 再び、ケース発表会場に戻った。最後の発表は素晴らしかった。感動した。やはり中小企業の社長はすごい。
 隣接するホテルのレストランで懇親会となった。
 皆、社会人だが、学生気分での飲み会は開放的で楽しかった。
 帰宅する頃には五十肩はどこかへ消えていた。

2月24日(月)「気分はブルー・・・の風さん」
 朝から落ち込んでいて気力が出なかった。原因はさまざまだろう。
 1ヶ月ぶりに、社外から届くメールをチェックして、その配信停止あるいは拙宅へのアドレス変更処置をした。「立つ鳥跡を濁さず」の一環である。
 午前中、会社のロビーで記念誌のための集合写真を撮ったが、私はきっと冴えない表情だったろう。
 そのような中、最後のご奉公の一つ、秋田出張の準備がほんの少し進んだ。実現したらついでに同級生に会えるので、たとえそのとき落ち込んでいても元気が出るに違いない。希望の光がさす出張になる。
 帰宅したら、久しぶりに長女が帰省していた。
 先月買ってきた「きりたんぽ」をやっと食べることができた。来月また秋田へ行けたら、買えるだろうか。

2月25日(火)「気分は少し復活・・・の風さん」
 出社してもやることがたくさんあって、スキマにいくつか予定するのだが、今日も実施できなかった。昨日のブルーな気分をまだ引きずっていた。
 秋田出張の準備がさらに進展した。今回は二人の先生と面会するのだが、アポイントメントがやっととれたのだ。
 これで日程は決まったので、今夜、同級生にメールして会えるかどうか打診することになる。
 会社の気がかりな仕事の一つの打ち合わせをしたが、ほとんど雑談で終わった。しかし、自分の気持ちを整理する上では意味があった。打ち合わせそのものは疲労したが、気分的には少し元気も出てきた。 
 先日、LINEのアカウントを一瞬削除したことで消失したお友達から、逆にメールを送ってもらったら、自然に復活した。消滅したのは全部で3名と1グループだが、この手ですべて復活させられるだろう。

2月26日(水)「気力が出なくてもやることはやる・・・の風さん」
 イマイチ気合が出ないが、やらねばならぬ。今日も身辺整理の一環で、書類を少し捨てた。
 秋田出張が確定したので、早々と航空券の手配をした。
 昼休みに近所の郵便局までひとっ走り(キャメロンで)して、振込みを2件済ませてきた。通帳からなので、手数料は「ゼロ」。
 午後は自分が主催した会議を一つ。内規のDRである。3つとも、制定へ向けて前進した。立つ鳥跡を濁さずへGO-GO-GO。
 議事録を書き終えて、製作所へ移動。
 退職届に社長印をもらい、工場へ侵入して4月に廃却されるIRCSの設備に別れを告げてきた。

2月27日(木)「有休取って学会聴講・・・の風さん」
 今日は有休。朝から雨模様。
 午前中、農協へ行って、抵当権抹消手続きの書類申請。
 昼前に、電車で名古屋へ向かった。電車賃が高いので、マナカカードにまたチャージした。
 小雨が降る中、名古屋工業大学へ。今日は日本経営工学会中部支部の春の研究発表・講演会である。
 愛工大の学生が発表するので、聴講を楽しみにやってきた。
 しっかり発表を聴いて、質問もして、懇親会にも出席したが、今日は全体に出席者が少なかった。
 毎回大野先生と出席してきたが、昨年からは一人である。

2月28日(金)「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る・・・の風さん」
 1年で最も短い2月が終わる。1月が31日あって、正月休みもあるせいか、長く感じているだけに、2月の短さは強烈だ。これを2月は逃げる、と言うらしい。
 今日からワイフは友達と韓国旅行に出かけた。
 何もこんなときに、と思う。人間性に欠ける大統領が、何とかの一つ覚えで、日本を攻撃している時に、だ。
 歴史の正しい認識、政治利用、みんなブーメランで自分のところへ帰ってくることに気付いていない。
 他人を罵倒して尊敬される奴なんかいるわけない。……。
 出社して、月末の仕事を片付け、1時間半早く退社した。
 月に2日、消費税なしの百円ショップへ直行したら、混雑していた。600円購入した。
 続いて、某町立図書館へ行ったら、館内整理日で休館していた。
 キャメロンに給油して、灯油も買った。
 スーパーに寄って食料品を買い込んで帰宅したら、ワイフが買って用意してあった。
 韓国は雨だそうで(元々韓国生まれのLINEで連絡あり)、こちらも天気は下り坂。
 来月3月は、私が会社を去る月だ。

2014年3月はここ

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